住宅ローン減税か繰り上げ返済か 質問者 Tさん 2017年7月11日
住宅ローン減税か繰り上げ返済どちらがよいかのコラムを読ませていただきました。これには保証料は考慮されていますか。
住宅ローンを組んで、1年経過しました。残金2100万円、残年数34年、利率0.675%、保証料一括支払い済みです。
繰り上げ返済を毎年100万円ずつするのか、10年減税終了後にまとめてするのかどちらがよいですか。
金額的にどれくらいの差がでてきますか。
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住宅ローン減税か繰り上げ返済か 回答者 FP鈴木 美和子
Tさん、こんにちは。
住宅ローン減税を全額受け取るか、繰上返済をすぐに行った方がいいのかについてのご相談ですね。
まず、コラムについて、保証料を考慮しているかどうかについてですが、組まれている金融機関によって保証料も異なりますし、保証料がない住宅ローンもありますので、考慮はしていません。
そのため、保証料については、組まれている金融機関にご確認されてみてください。
保証料を考慮しないで、住宅ローン減税か繰上返済返済のどちらがいいかについて回答いたします。
平成28年度の住宅ローン控除は
期間10年間
1〜10年目年末残高等×1%(特定取得の場合、年限度40万円)
Tさんの購入した物件が特定取得であれば、住宅ローンの残金は2100万円ですので、Tさんの所得税と住民税が満額受け取れるようであれば、住宅ローンの残金の1%を受け取ることができます。
住宅ローン減税を受け取ったあとに繰上返済するのと、毎年繰上返済したほうがより有利になるのかというご質問についてですが、住宅ローン減税で受け取れる金額が住宅ローン残高の1%に対して、Tさんが組まれている住宅ローン金利が0.675%ですので、Tさんの場合は金利が1%を超えない限りは、住宅ローン減税を受け取った方が有利になることになります。
このまま1%以下の金利が残りの9年間続くのであれば、住宅ローン減税を満額受け取り終わってから、まとめて繰上返済されるとよいでしょう。
参考に、一括払いの保証料ですが、通常は0.2%程度の保証料になるので、繰上げ返済時の還付率を考慮しても、住宅ローン減税を優先するほうが有利になるでしょう。
返済中の住宅ローンが変動金利の場合には、世の中の金利の動向で、今後金利があがるリスクがありますので、金利が上がった際にまとまった繰上返済をして元金を減らせるように、繰上返済に使う予定の毎年の100万円をしっかりと備えてください。
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