海外から日本へ転職する場合の住宅ローン利用 Oさん 2019年8月16日
現在海外居住中で現地企業に勤務(7年間)しております。
来月末に退職し,日本企業に転職して帰国する予定です。
新しい勤務先に近いところに4000万円程度の家を購入しようと考えています。
現金でも余裕で一括払いできるのですが,5年後にその会社を定年退職し,その家を
売却する予定ですので,節税目的でローンを組みたいのですが,私のようなケースで住宅ローンを組めるのでしょうか?
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海外から日本へ転職する場合の住宅ローン利用 回答者 FP鈴木 美和子
Oさん、こんにちは。
海外で現地企業につとめ、日本の企業に転職してから帰国して住宅ローンを組むご相談ですね。
まず最初に、住宅ローンを組むことができる一般的な審査の条件は、以下のようになっています。
1.年収 2.勤務先、3勤続年数、4、現年齢、5、返済完了年齢、6、年収に対するローン返済比率、7、延滞履歴の有無
などです。
今回一番の問題になるのは、3.勤続年数 になるかと思われます。
住宅ローンは長期間低金利で貸し出しをしてもらえるローンのため、金融機関も、将来的に安定して支払いをしてもらえるかどうかを審査します。
Oさんの場合、転職後すぐ住宅ローンを組むということになりますと3の要件の勤続年数が満たせない可能性が高いと思われます。
一般的な銀行の場合、1年の勤続年数を最低要件にしているところが多く、最短の期間で審査してくれる金融機関でも一ヶ月以上の勤続年数が必要になります。
一ヶ月で見てくれる金融機関は、一ヶ月の給料明細から割戻の計算を行い、年収として計算します。
そのため、帰国後すぐに引越しと住宅ローンを組むことを同時に行うことは大変難しいと思われます。
一括で購入が可能な預貯金があるとのことなので、借入をする方法としては、預金担保の融資利用も考えられますが、今回の融資目的が住宅ローン減税を目的とした節税ということであれば、住宅ローン減税の対象となる借入条件に満たす必要もでてきますので、注意して検討されるとよいでしょう。
住宅ローン減税の必要な条件としては、10年以上の返済期間であり、毎月返済が必要となります。
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