住宅ローンの組み方について Hさん 2020年3月6日
注文住宅を検討中です。
土地は諸費用合わせて2500万、建物も2500万ほどです。
私の年収1000万、夫の年収400万ほどで住宅ローンについて悩んでいます。
土地の購入からだと、つなぎ融資にしろ分割融資にしろ、金利が高くなったり手数料が高くなったりで、現在ある貯金の2500万で土地だけ現金で購入した方がいいのか、住宅ローン減税があるので現金は残しておいて土地からローンを組んだ方がいいのか、また住宅ローンは私一人で組もうかと思っていましたが、すまい給付金や住宅ローン減税があるので夫も組んだ方がいいのか、アドバイスいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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住宅ローンの組み方について 回答者 FP鈴木 美和子
Hさん、こんにちは。
現金がある場合の住宅ローン金額の決め方のご相談ですね。
まず現在の住宅ローン減税についてご説明いたします。
<令和2年12月31日までの住宅ローン減税の制度>
[住宅の取得等が特別特定取得に該当する場合]
【1〜10年目】 年末残高等×1%
【11〜13年目】
次のいずれか少ない額が控除限度額
@年末残高等〔上限4,000万円〕×1%
A(住宅取得等対価の額−消費税額〔上限4,000万円〕)×2%÷3
となっています。
もし、認定住宅の新築等に当たる物件であれば、上限は5,000万円になりますので、一年あたりに受け取れる減税の限度額は50万円になります。
現金で土地を購入した場合は、対象になるのは住宅の2500万円のみになります。
住宅ローン減税で受け取れる減税額は、年末の住宅ローン残高の1%にあたりますので、現在の低金利で借り入れる場合は、住宅ローン減税で受け取った方が有利ということもあります。
認定住宅の新築等に当たらないようであれば、奥様一人で住宅ローンを組む場合、土地と建物を合計して4,000万円までが住宅ローン減税の対象になりますので、残りの金額をご主人の持分にされるとよいのではないかと思われます。
認定住宅の新築等に該当するのであれば、上限が5,000万円になりますので、奥様一人の住宅ローンにされるのもよいのではないかと思われます。
なお、すまい給付金は収入額の目安が775万円以下の方を対象にしているため、奥様は該当せず、ご主人だけが該当になります。
ご主人の年収400万円の場合は、持分に応じる金額となり、最大40万円となります。
住宅ローン減税と異なり、一度だけの支給になりますので、すまい給付金のために持ち分を割くというよりは、有利な住宅ローン減税の持分を選び、もらえる範囲ですまい給付金をもらうほうが有利になる可能性が高いと思われますので、よくご検討ください。
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